よく使うスケール一覧
前にこんなこと書きました。
tomohironozima.hatenablog.com
この中で
よく使うスケールを
イオニアン
R・9・3・11・5・13・7
ドリアン
R・9・m3・11・5・13・m7
みたいに書いてたのですが、音と音の間隔を把握するなら表にしたほうがいいかな?と思ってExcelで作ってみました。
半音・全音の間隔がこっちのほうが分かるような気がしないといっても過言ではないかもしれない。
これも練習の素材にしてみます。
音楽理論を知るために読んだ本
こんな本を読んだら音楽理論を知ることが出来たよ、というお話しです。
とはいえ、僕もまだまだ勉強中なので、音楽理論については初歩的な知識しか持ってないのですが。
それでも、音楽理論を知ってると音楽聞くのが楽しくなります。
演奏しない人にも音楽理論について知ることはおすすめしたい。音楽の構造を知ってると音楽聞く楽しさが何倍にもなります。
ギター・マガジン 最後まで読み通せる音楽理論の本(CD付き) (Guitar Magazine)
- 作者: 宮脇俊郎
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2008/11/25
- メディア: 単行本
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音楽理論を全く知らない人にオススメしたい。
講義スタイルなので読みやすい。
ときどきねじ込んでくるダジャレはアレですがそこも良い。
ギター・マガジン 最後まで読み通せるジャズ理論の本 (CD付き)
- 作者: 宮脇俊郎
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2010/06/25
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ギター・マガジン 最後まで読み通せるアドリブ理論の本 (CD付き)
- 作者: 宮脇俊郎
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2009/05/29
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CD付き ギターで覚える音楽理論 確信を持ってプレイするために 養父貴 著
- 作者: 養父貴
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2005/03/25
- メディア: 単行本
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インターバルやダイアトニックについて分かってるくらいのレベル感かなあと思います。「こんな音楽ではこんなコード進行が使われがち」という汎用例の紹介が分かりやすい。
10年くらい前に買ったのですが、今でもときどき読み返します。
個人的にすごく好きな本。
憂鬱と官能を教えた学校 上---【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史 調律、調性および旋律・和声 (河出文庫 き 3-1)
- 作者: 菊地成孔,大谷能生
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/05/01
- メディア: 文庫
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憂鬱と官能を教えた学校 下---【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史 旋律・和声および律動 (河出文庫 き 3-2)
- 作者: 大谷能生,菊地成孔
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/05/01
- メディア: 文庫
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単音のメロディーのみだった大昔の音楽が、和音に進化して、さらに複雑な構成に進化する、という過程で理論がどのように体系化されていったか、がすごくおもしろい。
ダイアトニックが分かる人ならすごくおもしろく読めると思います。
文庫本なのでサイズ的に電車の中で読みやすい。
音楽理論の書籍っていろいろ出てますが、同じくらいのレベル感の書籍を数冊読んだほうが理解が深まるかなあと思います。いろんな側面の知識が補えるかなあと思います。
Dドリアンスケールを弾いて思ったこと
Dm7でDドリアンスケール弾く時に、Cメジャースケールのことを考えながらDドリアンスケールを弾くのではなくDドリアンスケールを意識して弾いたほうが良いよというお話です。
Dm7でDドリアンスケールが使えますよ、ってことは分かってるんですが、結局はCメジャースケールと同じ。なので今までCメジャースケールを弾いてました。
しかし、それではDドリアンスケールの特徴が活かせてないことになります。
チャーチモードにはそれぞれスケールごとに特徴があります。
ドリアンスケールはナチュラルマイナーの6度が長6になってることが大きな特徴です。つまり13がナチュラルになってる。
ナチュラルマイナースケール | R | 9 | m3 | 11 | P5 | m13 | m7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ドリアンスケール | R | 9 | m3 | 11 | P5 | 13 | m7 |
なので13を意識して弾くと特徴が出しやすい。マイナーでありながらちょっと洒落た雰囲気が出せます。ドリアン的なちょっと都会的な感じ(個人の感想です)。
また、
Dm7のコードでマイナーを意識しないでCメジャースケールで弾くとマイナーコードなのにメジャー的に弾いてしまうことになります。
m3を意識して弾くとコードの個性を出せるので、フレーズの中でコード感を出せます。
つまり弾いてるコードの構成音を意識して弾くと良いですよ~というお話でした。
オルタードスケールのこと
「ジャズっぽいフレーズ弾くにはオルタードスケールを覚えなさい」
ってほんとによく言われます。
#や♭がたくさんついた不安定なスケールなので、オルタードスケールを使うと良い感じで不安定なフレーズになります。
覚えておくと便利なオルタードスケール。
どうすればオルタードスケールをおぼえられるのか。
以前に、
メロディックマイナースケールの半音下はオルタードスケールと同じものになります。
(例:D♭メロディックマイナー=Cオルタードスケール、Fメロディックマイナー=Eオルタードスケール)
ただし「メロディックマイナーの半音下」という覚え方は意味がなくて、R・♭9・#9・3・#11・♭13・m7
と覚えないと音の役割を理解しないことになります。
と書きました。
メロディックマイナースケールを理解してる人であれば「半音下」と言われてもパッと反応できるでしょう。しかしメロディックマイナー・スケールは難しいので「半音下」と言われてもパッと反応できずフレーズが出てきません(僕のレベルだとほんとうに出てきません)。
ちょっとムリです。絶対ロストします。
では、他におぼえ方のヒントはないものか?
Cオルタードスケールは、
C・C#(D♭)・D#(E♭)・E・F#(G♭)・G#(A♭)・A#(B♭)
となってます。これをインターバルでみると、
「半・全・半・全・全・全・全 」
となります。
「全・全・半・全・全・全・半 」(メジャースケールのインターバル)
と似てますね。
ていうかルートを半音上げれば、オルタードスケールと同じになる。
つまり、
オルタードスケールとは、『メジャースケールのルート以外の音が全部半音下がっている』という捉え方ができるわけです。
Bメジャースケール:B・C#(D♭)・D#(E♭)・E・F#(G♭)・G#(A♭)・A#(B♭)
Cオルタードスケール:C・C#(D♭)・D#(E♭)・E・F#(G♭)・G#(A♭)・A#(B♭)
Bメジャースケールを弾いて、B音を半音上げてCで弾くとCオルタードスケールになるわけです。
わかりやすい。
ただし、これも音楽的な理解という面ではイマイチです。
「Cオルタードを弾くところはBメジャースケールのツーとだけ半音上げ」という意識で弾くとルートからのインターバルを見失います。
うまく音に反応できそうにないです。これはこれでキツイ。
ただし、運指をこの方法でおぼえるという手は有効だと思います。
慣れ親しんだメジャースケールのルートを半音上げるだけなので運指練習はやりやすい。
じゃあどうする?って話しですが、
オルタードの音を1ポジションで押さえられるところを自分で作って、コードフォーム的にアルペジオのように鳴らす練習が一番効果的と思います。
あとは、オルタードスケールをいっぱい弾くとかですかね。
チャーリー・パーカーがⅤ7で弾くフレーズをコピーするとか。
でも、まずはコードフォームのようにスケール内の音をクローズドで一度に押さえられるポジションを自分で作って、Ⅴ7のときはそのポジションをアルペジオのように弾く。
今僕はその方法で練習しています。
この方法だと、
| G7 | Cm7 |
のような進行の場合にGオルタードスケール弾いて、Cm7のコードトーンにつなげることもやりやすい。ルートからの度数が見えやすいのでどんなふうに着地するかをイメージしやすい。
「ビバップのフレーズはコードシェイプの中にすでにある」
とジョー・パスは言ったそうです。
たしかに。コードトーンが弾ければなんとかなるもんね。
しばらくこの方法でオルタードの練習してみます。
四度圏で遊ぶ
iOSに「四度圏表」というアプリがあったので1年前くらいからiPhoneに入れてます。
描画モードがついてるので、音を音を線で結んで四度圏をくるくる回して遊んだりしてます。通勤電車の中とかでやるには丁度良い。
どんなふうに遊んでるかというと、こんな感じ。
メジャー/マイナー
Cメジャースケール
Cナチュラルマイナースケール
Cハーモニックマイナースケール
Cメロディックマイナースケール
という感じ。これをくるくる回してルート位置を替えたりして遊んでます。
チャーチモード
チャーチモードでもやってみました。わかりやすいようにCからのスケールにしてます。
アイオニアンスケール
ドリアンスケール
フリジアンスケール
リディアンスケール
ミクソリディアンスケール
ロクリアンスケール
インターバルが同じなので、同じ図形がくるくる開始位置(つまりルート)を移動させたものになります。
そのほか
オルタードスケール
おやおや、どこかで見たような。
メロディックマイナースケールと同じですね。
メロディックマイナースケールの半音下はオルタードスケールと同じものになります。
(例:D♭メロディックマイナー=Cオルタードスケール、Fメロディックマイナー=Eオルタードスケール)
ただし「メロディックマイナーの半音下」という覚え方は意味がなくて、
R・♭9・#9・3・#11・♭13・m7
と覚えないと音の役割を理解しないことになります。
オルタードスケールはオルタードテンションを使ったスケールであり、メジャースケール以外の音をテンションに使ったコードということなので。
ホールトーンスケール
全ての音が全音間隔なのでこうなりますね。
ちょっとユーモラスな音階です。セロニアス・モンクが使うかな。
V7コードでよく使いますかね。
ディミニッシュスケール
良いビジュアルですね。うつくしい図形です。
全音・半音・全音・半音・・・と全音と半音を繰り返したスケールです。
4つのトライトーンを含むので、不安定で怪しげな印象があります。
このスケールの第2音から開始したもの(つまり半音・全音・半音・全音・・・と半音と全音を繰り返したもの)がコンビネーション・オブ・ディミニッシュスケール(=コンディミ)です。いっしょに覚えておきたいやつ。
ディミニッシュスケールはdim、
コンディミはV7、III7、VI7とかで使われることが多いように思います(たぶん)
こんなのをアプリ上でくるくる回して遊んでます。たのしい。スケールの勉強にもなる。
スケールは音と音とのインターバルで覚えたほうが絶対に良いです。
手の形で覚えがちですがその方法では身につきません。
ルートから何度離れてるからこんな印象の音階になるのかー、と思えばこっちのもの。そうなるとスケールを使いこなせるようになると思います。
(僕も出来てないので勉強中です)。
スケールのインターバルを視覚的に見ると理解が深まるなあ、というお話でした。