去年くらいから資本主義に関する本が書店で平積みされてるのをよく見ます。
社会の仕組みがそろそろ限界なのでは?という不安を多くの人が持ってるんでしょうね。
僕もこの1年で資本主義関連の本を何冊か読みました。
『資本主義の終焉と歴史の危機』、『21世紀の資本』、『二十一世紀の資本主義論』、『定常経済は可能だ!』、『里山資本主義』とか。
最近読んだのはこの本。
資本主義を支えてきた背景や思想を振り返り、それがなぜ限界に達したのか、
そして次なる社会のあり方についてヨーロッパ(主に北欧)での事例を踏まえて検証する、というところが非常におもしろかったです。
資本主義は私利の追求という人間の欲求を最大限活用したシステムだけど、モノが世界中に行き渡ってしまい売れないし、モノを作る資源も少ないし、モノを安くつくる人も無い、となるとこのシステムは維持できないわけで。で、製造物じゃないモノに値札つけて売ろうよ!と金融市場が拡大していったけどそれも限界がきてドカンとはじけて(リーマンショック)、、、。
利用・搾取するパイ自体が頭打ちした中で、社会全体が豊かになるような明るい未来はもう資本主義には期待できないです。
新しい社会のモデルとしては「成長を前提としない」「富を平等に分配」「分かちあい」ということかなあと。「私利の追求」と全く違う考えを基に社会を作っていく必要があるのだなあと。
社会の在り方とともに、あらたな世界観や価値の確立が必要な時代に差し掛かっていると感じました。