緊張と緩和

ギターとかジャズとか格闘技とか

Fitzgerald & Pass

最近押入れから発見したCDです。

Fitzgerald & Pass Again

Fitzgerald & Pass Again

ボーカルとギターのデュオです。
すっかり存在を忘れててたのですがあらためて聞くと本当にすばらしい。

ジョー・パスのギターはアンプを通さずに生音をマイクで拾って録音してるっぽいですね。名盤「Virtuoso」に似たギターの音色です。
曲はブルースが多いですね。ジャズブルースを弾くジョー・パスの職人芸が聞けます。すばらしい。
エラは全盛期の華やかな印象とは違いますね。シブい。でも声量はさすが。情感たっぷりです。

そういえば、
若いころはエラの歌声があんまり好きじゃなかったの思い出しました。ブルース歌うのならもっと暗くて情念がこもっているべし、と若いころの僕は思ってたフシがあります。エラはただ朗らかな歌声に聞こえたのでしょう。おそらくそんな印象を当時は持ってたのでこのアルバムを押し入れのダンボールの奥深くに入れてしまってたのでは。
しかし、僕もおじさんになって朗らかな歌声の中に味や深みが感じられるようになりました。
年をとってよかったことは「良いと感じるものが増えて、好きなものがたくさん増えていくこと」と最近強く感じています。

このアルバムは静かな夜に聞くとグッと来ますね。
今みたいな日曜の深夜にじっくり聞くと染みます。


Ella Fitzgerald - I Ain't Got Nothin' But the Blues