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緊張と緩和

ギターとかジャズとか格闘技とか

コードの機能について

音楽理論

ダイアトニックコードの7つそれぞれにはそれぞれ機能があります。
『機能』というと分かりにくいかもしれませんので『役割』と思ってもらってもOKです。和音・コードがどんな役割を担うことで音楽を進行することが出来るのかについてのお話です。
機能(役割)というのは大きく分けて『安定』『不安定』になります。音楽という物語を進めてくうえでお話の展開が必要です。「むかーしむかしおじいさんとおばあさんがおりました」と平穏で安定した場面から物語がはじまって、「鬼退治に行きました」という緊張・不安定状態でドキドキさせて、「見事鬼を退治しました。おしまい」と安定に着地してほっとする、という展開です。
音楽にもこれと同じで物語をすすめるために「お話がはじまるワクワク」「緊張・不安定ドキドキ」「よかったねおしまいとほっとする」という展開があります。
これがトニック、ドミナントサブドミナントという3つの機能です。
まとめるとこんな感じ。

それぞれ見ていきます。

トニック

「よかったねおしまい」とほっとするのがトニックです。
Key=Cの場合はC△7(Ⅰ△7)です。
ルートを持ってるために安定した音を持つキーの主役的なコードです。
曲の最期などはトニックで終わると終止感が出ます。

ドミナント

非常に不安定なコードです。トニックへ力強く進もうとする性質があります。
安定感のトニックの対局に位置するのがドミナントです。
Key=Cの場合はG7(Ⅴ7)です。
さっきの昔話の例えもそうなんですが、不安定な要素は物語や音楽を進めるうえでとても重要な要素です。「不安定」でドキドキさせて「安定」でホッとさせる、というありがちな展開にあるように、お話や音楽をすすめていくには重要です。不安定要素がお話・音楽をすすめていく推進力になってる、と言えると思います。

では、なぜドミナント→トニックが力強い動きなのか?
G7(Ⅴ7)は3度と7度が増4度という不安定な音程になってます。
(G7の構成音:G B D F)※Bが3度、Fが7度
この増4度をトライトーン(全3音)と呼びます。
全3音とは全音3つ分の距離のことです。
このBとFが安定をもとめて半音下のCとEに進みたがります。
そうすると、C E G DとなりC△7になります。
このように「不安定だから安定したい!」という動きが強い推進力になるのです。

強い動きのもうひとつの理由は強進行です。
強進行とはある音から完全5度下(または完全4度上)にすすむ動きのことです。
C→FやG→Cはスムーズでガッチリとコード進行してる印象があると思います。これは完全5度下(または完全4度上)という強い力ですすんでるからです。

この2つの力でドミナント→トニックは強い動きになっています。

サブドミナント

Key=Cの場合はF△7(Ⅳ△7)です。
トニックやドミナントほど強い性格ではないです。なので役割もそんなに強く無いです。強くないですがこいつもトニックに進もうとする動きがあります。
さっきの昔話の例えでいえば「むかーしむかしおじいさんとおばあさんがおりました。大きな桃を拾ってきました」みたいな「お、これから何かはじまるぞ!」という不安・緊張までは行かないけどワクワク感を出そうとする役割といったところでしょうか。

主要コードと代理コード

Ⅰ△7とⅤ7とⅣ△7で説明しましたが他のコードはどんな役割か。
それぞれトニック、ドミナントサブドミナントに分類されます。
分類の理由は構成音が似てるものでそれそれのグループに振り分けられます。

主要コード 代理コード
トニック Ⅰ△7 Ⅲm7、Ⅳ△7
ドミナント Ⅴ7 Ⅶm7(♭5)
サブドミナント Ⅳ△7 Ⅱm7
とはいえドミナントにⅦm7(♭5)が出て来ることはほぼないかなと思います(たぶん)。

まとめ

機能をまとめるとこのようになります。

機能 T SD T SD D T D
コード Ⅰ△7 Ⅱm7 Ⅲm7 Ⅳ△7 Ⅴ7 Ⅵm7 Ⅶm7♭5
※スペースの関係で、T=トニック D=ドミナント SD=サブドミナント、としてます。