「VOICE OF BLUE 舞台上で繰り広げられた真実のジャズ史をたどる旅」を読んだ
おもしろかったです。
VOICE OF BLUE 舞台上で繰り広げられた真実のジャズ史をたどる旅
- 作者: 高内春彦
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2017/04/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「ミュージシャンの視点からジャズの歴史を語る書籍」とのことです。
なので、ジャズを年表的に時代を追ってみていく、というのではないです。あくまでもミュージシャン視点で歴史を語っています。音楽的な変化だったり、演奏の現場であったり、レコードやCDの売上だったり、著者の経験から語られてます。経験ベースなのでリアルです。こういうジャズの本って今までなかったのでとてもおもしろい。
個人的には「第3章 モードの真実」が特におもしろかったです。
ビバップからモードへの変遷って、書籍によっていろんなことが書かれててどれも興味を惹かれます。どれが正しいとかどれが間違ってるとか、そういうことでは無いんだなあと思ってます。多様な条件や理由がビバップからモードの動きを作ったのではないかなと個人的に思ってます。(そもそも歴史として語られる時点で、語る人のバイアスが加わるものなので精緻な歴史なんて存在しない、と思う)
音楽的な説明もすこしありますがダイアトニックが分かってたら問題なく読めるかと思います。
ジャズがすきな人ならたのしく読める本と思います。