緊張と緩和

ギターとかジャズとか格闘技とか

柔術を習い始めて1カ月経った感想

いろいろ思う所があって柔術道場に通い始めました。
総合格闘技をやってるので柔術っぽいことはやったことあるんですが、技の理解をしているとは言い難いレベルでした。なので、キチンとやってみたいとずっと思ってました。
きちんと指導を受けて、ひとつひとつの動きの意味を理解しよう。そして意識ではなく反応で技が出せるレベルを目指そう。やるからには柔術という格闘技の本質を知ろう。
そんな気持ちをモヤモヤもっており、そろそろやってみようと思い立った訳です。
で、前から気になっていた道場が仕事帰りでも通える距離なことが分かり、入門しました。

それから約1カ月。
気づいたことなどをまとめてみます。

技が整理されている

相手の関節を極める動き、相手を制する動き、それらにひとつひとつ技の名前がついている。その数はかなりの数です。おぼえきれないくらい多い。
それら技が「どんな場面で使えるか」「どんな流れのときに使えるか」に分類されて整理されている。

例えば、
「相手が腕を伸ばして襟を掴んできた場面で、その腕を取って関節を極める技」
とか
「相手が覆いかぶさってきた場面で、ひっくり返してポジションを逆転させる技」
のように
「どんな体勢のときの技か」「相手がどんな動きをしたときの技か」が整理されている。
それにより「場面毎に使える技」が明確となっており、とても分かりやすい。

分かりやすいので再現性も高い。
例えば「相手が腕を伸ばして襟を掴んできた場面」を何度も相手に繰り返してもらうことで、技の練習が何度も出来る。反復練習がしやすい。
細かな動きのコツ(例えば、相手の腕をとるときに自分の脇を締める、とか)を何度も繰り返せるので、技の細かな動きを確認しながら練習することが出来る。技の精度を上げる練習に役立つ。

場面や動きのちょっとした違いで技の名前が変化してのも良いと思う(「腕絡み」と「アメリカーナ」みないな)。
対人で反復練習をするときに相手に「自分はこんな練習がしたい。なのでこんな体勢をしてほしい。」という体勢や動きを要求しやすい。練習内容を伝えやすい。

打撃系格闘技ではひとつひとつの動きに名前がないです(もしかしたらあるのかもしれないですが一般的に使われてない)。
名前をつけることは大事だなあと思ったのは自分的には大きな発見です。
技の整理だけでなく、技の反復練習にも役立つ。

相手の動きと自分の動きの観察するようになった

スパーリングのときの気づきですが、「相手の動き」と「自分の動き」の観察することが多くなりました。
自分の技の引き出しから「今使える技」を引き出して使うために、「相手の動き」と「自分の動き」を見て状況を理解して判断しなければいけない。
打撃系格闘技は瞬間的状況判断が多いのですが(ガードが下がった瞬間にハイキックいれるとか)、柔術の場合は「相手の重心はどこにあるのか」「次にどっちに動こうとしてるか」の判断を間違えると技をかけても自分が不利な体勢に追い込まることがある。ただしく観察して自分の思う展開に持っていきたい。そのために「相手の動き」と「自分の動き」をただしく観察することが大事と思いました。
ガムシャラにカラダを動かすだけでは相手を制することが出来ない、ということを知れたのはほんとに良かった。打撃系格闘技でも役に立つ気づきだと思います。

考えるようになった

打撃系格闘技でお考えてやってるのですが、ちょっと考える質が柔術は違うなあという印象です。
打撃系格闘技では、反応、(瞬間の)動き、などから次の手を考えたることが多いです(他の人はわかりませんが僕はそうです)。
柔術は、それまでの体勢の動きや流れを読み取って判断して、次の手を打ってるような印象です。チェスや将棋みたいに。
てことは、上手い人は2手先、3手先まで読んでるんですかね?将棋のプロみたいに。




1カ月目での感想としてはこんな印象です。
柔術たのしいです。

ひとつ困ってるのは、一人で練習が出来ないことですかね。
シャドーやサンドバックみたいに一人で技練習ができればいいなあーと。
道場に行く回数を増やすしかないのかも。