緊張と緩和

ギターとかジャズとか格闘技とか

今月聞いた新譜(2018年12月)

新しい年が開けましたが、去年の12月のことを書きます。
例によってリリースされて半年未満のものは新譜という括りで。


ライブ・アット・シャイニー・ストッキング

ライブ・アット・シャイニー・ストッキング

中牟礼貞則さんのリーダー作です。
再発なので新譜じゃないです。でも出たばかりなので。

その昔、江古田に存在してたシャイニーストッキングというジャズ・クラブでの1979年のライブ録音です。
40年前なのでジャケットの中牟礼さんのお顔も若いですね。
中牟礼さんのライブは何度か行かせて頂いてるのですが、トリオの演奏を聞いたはこのアルバムがはじめて。個人的にはなかなか新鮮です。

12月16日(日)に「GUITAR MAGAZINE presents ニッポンのジャズ ビクター名盤8作品リイシュー記念トークショー」というイベントに行ったのですが、そのときに中牟礼さんがこのアルバムへの想いを語っていて胸がジーンとなりました。
そのときの書きなぐりのメモを見ると、

  • このアルバムは自分ではあまり聞かなかった。
  • しかし再発を期にあらためて聞いた。
  • 演奏的には気に入ってないところもあるが、今聞くと感じ入るものがある。
  • やってることはいまも基本的には変わってない。
  • このアルバムは自分の原点。

とのこと(イベント中に走り書きしたメモなので、表現がだいぶ違ってるかもですが)。

イベントでは中牟礼さんの音楽に対する真摯な姿勢が垣間見えるお話が聞けて非常に感動しました。
これからもこのアルバムを聞くとそのときのことを思い出します。

行ったイベントはコチラ
real.tsite.jp



ところで、
同じく12月の初めにこちらを買いました。

カンヴァセイション

カンヴァセイション

こちらも再発です。再発されてるのを知らなくて慌てて買いました。
稲葉国光さんとのデュオです。1975年の作品。
ゴツゴツしてた稲葉さんのベースと繊細な中牟礼さんのギターが対話してるようなアルバムです。
ベースの音がすごく良いです。力強い弦の響き、ボデイの胴鳴りの音、迫力と説得力がすごいです。
2人がのびのびと(かつ緊張と気迫をもって)インタープレイしてるのが感じられます。
先の「シャイニーストッキング」よりもこちらのアルバムのほうが聞く回数は多いと思います。
ギターとベースのディオはすごく好きなのですが、このアルバムはその中でもかなりのリピート回数と思います。