緊張と緩和

ギターとかジャズとか格闘技とか

ブラッド・メルドー・トリオ@サントリーホール

5月31日(金)に行ってきました。

Brad Mehldau (p)
Larry Grenadier (b)
Jeff Ballard (ds)

心地の良い演奏でした。天に召されるような心地よさ。すばらしい。
もっとメカニカルな激しい曲を演奏するのでは?と思ってなのですが、スタンダードが多かったのは意外でした。
アルバム『Blues and Ballads』からの曲が多かったかなという印象。
最初の2曲まではベースの音がこもってるのが気になったのですが、3曲目以降は良い音でした。
繊細な細かい音までが空間全体にふわっと広がって全身が音に包まれる感覚はサントリーホールならではなのしょうか。ちょっと他では経験したことのない音です。

ビル・エヴァンスのような耽溺的ではなく、キース・ジャレットのような恍惚感でもなく、コロコロと音符が軽快に転がるようなスイング感でもなく。ブラッド・メルドー独特のグルーヴが心地よい。難解なゾーンに入っていくようなフレーズや構成は無く、心地よく演奏がすすんでいく(右手左手のフレーズが「おお!!」と思うようなすごいテクニック的なフレーズは随所ありましたが)。

休憩なしで80分ほどで一旦終了。そこからアンコールが4回(4曲)。
最後のアンコールでは観客の殆どが勢起から立ち上がってスタンディングオベーション
良いコンサートでした。










あと、ブラッド・メルドーの椅子、とても低かった。