緊張と緩和

ギターとかジャズとか格闘技とか

今月聞いた新譜(2017年8月)

例によってリリースされて半年未満のものは新譜という括りで。



Live Vol.2-4 (3CD)

Live Vol.2-4 (3CD)

ジム・ホールです。トリオでの演奏です。
「LIVE!」というライブアルバム(75年 トロントでのライブ収録)が大好きなのですが、その「LIVE!」の未発表音源とのこと。
ブート盤みたいなものかな?と思ったら正規盤と変わらないくらい音がいい。
「LIVE!」は録音状態がすごく良いので本当に良いです。
これは買ってよかった、本当に買ってよかった。
6月に発売されて、8月に中頃にSOLD OUTになってたので無事に手に入ってよかったです(今見たら値段が倍くらいになってました)。
こういうのは見つけた時に買わないとダメですね。
いま調べたらアメリカでは何年も前に発売されったようで、日本国内でも輸入盤で手に入れてた人が多いようです。その時から評価はかなり高かった様子。今回の発売は再プレス盤とのこと。
75年のトロントでのライブは3日間だったらしいので、そのときの録音全部なのか、選りすぐりなのかは謎。
「LIVE!」と今回発売の「LIVE Vol.2-4」を収録日で分けたのかは謎。日にちバラバラで順番的にランダムに収録してあるのかも謎。このへんの情報はどこにも落ちてなかった。
とはいえ「LIVE!」から「LIVE Vol.2-4」をとおしで聞いてもまったくクオリティは一貫して素晴らしい。最高。最高の最高。

※今知ったのですが何年も前からiTunesダウンロード販売で買えるらしいですね。知らなかった。



サインズ・ライヴ! [日本語帯・解説付] [輸入CD]

サインズ・ライヴ! [日本語帯・解説付] [輸入CD]

ピーター・バーンスタインです。
「Signs of Life」という94年のアルバムがあったのですがそのライブ盤です。なんと23年後に同じメンバーでライブ収録。
ブラッド・メルドークリスチャン・マクブライド、グレッグ・ハッチンソン、ピーター・バーンスタインというメンバー。
「Signs of Life」の曲は1曲めと4曲目のみ。
ブラッド・メルドーが聞きたくて買ったのですが、やっぱりブラッド・メルドーのピアノは素晴らしいです。
ピーター・バーンスタインは今まであんまり聞いてこなかったのですが、シングルノート中心で音和少なくて渋いですね。味のあるシンプルなメロディーなところがグラント・グリーンみたいだなと思いました(いや、ちょっと違うかな?でもそうかな?)。
音和少なくても印象に残るフレーズを弾くにはどうしたら良いか、に悩んでるギタリストはすごく参考になると思います。僕はすごく参考になりました。




パッシン・スルー

パッシン・スルー

  • アーティスト: チャールス・ロイド・ニュー・カルテット
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/08/23
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
チャールス・ロイドです。
古いアルバムを数枚くらいしか聞いてきて無くて、あまり印象に残ってなかったのですが、このアルバムすごく良いです。
これからチャールス・ロイドは掘ってみようと思いました。好きなテナーの音です。ほんとに良い。
繊細で且つ言いたいことを的確に言葉にしてるようなテナー。すごく好きなタイプです。
古いアルバムではゴリゴリ吹きまくる印象であまり好きになれなかったのですが、完全に印象変わりました。素晴らしい。
あと、ジェイソン・モランのピアノが良いです(もともとはジェイソン・モランのピアノが聞きたくて買ったアルバムでした)。
これからも長く聞きそうなアルバムです。



今月はこんな感じ。
そういえばジム・ホールは新譜では無かったかも。

そろそろ年末の来日が決まってくる頃ですね。
ブルーノート東京でのロバート・グラスパー・トリオが決まったところですが、そろそろ年末の予定をお財布と相談しながら決めていきたいです。

シャドーの重要性

シャドーボクシングのことです。
先日ボクシングのオリンピック元日本代表の方と練習する機会がありました。
その方が言うには、

  • シャドーは練習の基本であり全て
  • 相手を想定する
  • 実際の場面(あの時これでやられた、あの時ここで止めたかった、など)をイメージする
  • 試合やスパーをリアルにイメージする
  • 試合やスパーのように相手が目の前にいるように
  • シャドーを見ている人から見ても相手が見えるくらい正確に
  • 相手が見えないシャドーはただのダンシング。

とのこと。

刃牙が想像上の巨大カマキリと対決する話がありましたが、まさしくあんな感じ。
戦ってる相手が周りからも見えるレベルに。

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※画像はイメージです。


ついつい自分のすきなようにパンチや蹴りを出してしまいがちだけど、うまくなるには相手をイメージする。
これは練習が必要。
個人練習はイメトレですね。

紙を貼っておぼえる

自宅のトイレに貼ってる紙です。

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毎月新しい紙に張り替えながらもう5年くらい貼ってます。
和音の構成音がすぐに出ないときがあったので、毎日嫌でも目に入る場所に貼って覚えようとはじめました。
トイレに行くたびに目に入るのでさすがにおぼえました。
非常に古典的な手法だけどおぼえるためには何度も何度も見るってことがかなり効果的。

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最近これも貼ってます。
よく使うスケールです。
コンディミの11thの音ってなんだっけ?
ということが無いようにこれみておぼえます。

すみだストリートジャズフェスティバル2017に行きました

8月19日(土)と8月20日(日)の2日間行ってきました。

見たライブは下記。

8月19日(土)

中村恵介HUMADOPE

よかったです。
すみだパークスタジオというきちんとした会場で見れたのもよかったです。フェスだと野外になってしまいがちなので、細かい音のニュアンスが聞けなかったりするのですが、きちんとした音で聞けて本当によかったです。
リハーサルでチャーリー・パーカーの「Billie's Bounce」をやった以外はオリジナルでした。曲いいですね。
すみだジャズフェスの一発目をこのセッションから聞けたのは本当によかった。

バンバンバザール デラックス

久しぶりに見ました。
楽しいですねバンバンやっぱり最高に楽しい。みんな笑顔になるライブでした。
「ハッとしてグー」聞けたのよかった。
次の会場にいどうするために最後まで聞けなかったのが悔やまれます。
あと「恋はねずみ色」は名曲だなあと改めて思いました。
バンバンは別の機会にライブに是非行きたい!

Vintage Guitar Trio

場所が、
東武ホテルレバント東京1F「ロビーラウンジ クリスタルムーブメント」
というところでした。ホテルのラウンジです。
ホテルがこういう場所を提供いただけるの良いですね。
ただ、、、音はちょっとなあという印象。
反響して音が聞き取りにくく、、、。
お祭りなので、贅沢言っちゃいけないんですけどね。
演奏は素晴らしかったです。
中牟礼貞則さんのギターはさすがの美しさ。
浅利史花さんのギターはめちゃめちゃ渋いです。まだお若いのにいぶし銀の渋さ。
田辺充邦さんははじめて聞いたのですがソロの歌ってる感すごかったです。
こういう品のある場所にふさわしい演奏聞けて満足。


この日は最後に
吾妻光良&The Swinging Boppers
を見る予定だったのですが雨がひどくなったので断念。

あとで気づいたんだけどこの日一枚も写真撮らなかった。


8月20日(日)

RS5pb (RUIKE SHINPEI 5 piece band)

天気が回復したので野外ステージの類家心平さん見ました。
個人的にはロックフェスのような盛り上がりって苦手なんですがたのしかったです。
大型フェスの野外ステージっぽい。夏らしくていいですね。
新宿PIT INNでみるRS5pbとはちょっと違った印象でした。よかった。

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Gecko & Tokage Parade

はじめて見ました。
ピアノ、ギター、ベース、ドラムのカルテットです。
カルテットというより4人組インストバンドって感じですかね。
ゲーム音楽とかアニメBGMみたいな印象受けました。
何曲か「お!」と思う曲ありました。
モチーフをミニマルに展開していってリズムや音量で上げてくような曲が多いかなと思いました。

鈴木勲x中牟礼貞則

今年のすみだジャズフェスで1番たのしみにしてたのはこのセッションです。

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前日に行ったすみだパークスタジオです。音が良い会場でみれてありがたい。
全曲スタンダードの演奏でした。
中牟礼さんのギターはため息が出るくらいの美しい演奏。
OMAさんはいつものピッコロペースでブリブリとパーカッシブな音を奏でるのですがソロはすごく繊細なメロディーを弾いてたのが印象的。
曲目をメモするのも忘れて聞き入ってしまいました。
Body and Soul
All The Things You are
黒いオルフェ
Beautiful Love
がとくによかったです。

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お二人とも今年84歳とのことですが、このデュオはまた是非見たいです。



今年のすみだジャズフェスも最高でした。
すみだジャズフェスが終わると夏もおわりな気持ちになりますね。
来年もたのしみです。

練習方法を変えたこと

ギターの練習方法を変えてみました。

旧:楽譜(アドリブまで書かれた譜面)をみてそのまま弾く。弾けるようになったらちょっとアレンジして弾いてみる。

新:いろんなポジションの和音で弾いてコード進行をおぼえたら、iRealProでオケを流して弾いてみる。弾けなくても弾く。


この練習方法のメリット

  • 短い時間でも練習できるようになった(寝る前の30分を練習時間に当ててるが以前よりも短時間で効果的な練習が出来てると思う)
  • 曲(コード進行)をおぼえるのが早くなった。
  • 次の和音を考えながら弾けるようになった。クルマの運転に例えると「カーブを曲がりながら次のカーブを見てアクセルとハンドリングの判断をしてる」みたいな感じ。
  • フレーズに詰まった場合はコードトーンだけとか3度と5度だけとかで乗り切るんだけど、結果的にコードトーンを確実におぼえることが出来てる。
  • いままで使わなかったポジションのコードトーンをおぼえられる。
  • 次の和音の構成音を考えて弾くことが出来る。

まとめると
「考えて弾くことが出来るようになった」
という効果が出てると思います。

デメリットはまだ分からないけど、たぶんこの練習方法ばかりやってたら手癖が出来てしまうかなと思います。
ときどき以前の練習方法に戻ってひとのフレーズを完コピすることで手癖防止ができるかなと。

しばらくはこの練習続けてみます。