ブルーノート東京のSTUDENT PLAN
ブルーノート東京にSTUDENT PLANという割引サービスがあることを先日知りました。
良いですね。
プルーノート東京だけでなくコットンクラブでも同じサービスがあるとのことです。
ジャズのライブで若い方をよく見るようになりました。
先日見に行ったマーク・ターナーのライブでも隣のテーブルが学生さんでした(演奏や理論のことを熱く語ってたのでおそらくジャズ研の方?)。
若い方にジャズの演奏に触れる機会が増えればいいなと思います。
僕が20代の頃にもっとジャズを聞きに行けばよかった、と思うので。
ブルーノートは高いですが、世界最高峰の演奏が聞ける場所なので、若い人に最高の演奏を聞く体験をする機会があっていいのではと。
それにしてもミュージックチャージ50%OFFはお得ですね。
マーク・ターナー・カルテット@丸の内コットンクラブ
4月20日(木)の2ndセットに行ってきました。
メンバーは、
マーク・ターナー (ts)
ラーゲ・ルンド (g)
ジョー・サンダース (b)
マーカス・ギルモア (ds)
曲目をメモするのを完全に忘れてました。忘れてたことをこの文章書く今気づきました。『Lathe Of Heaven』からの曲がほとんど(全て?)だったと思います。
あっという間の70分でした。実に密度の濃い70分。
- マーカス・ギルモアはチック・コリアトリオで一度見てるのですが、今回さらによかったです。
- ラーゲ・ルンドはトリオの演奏のような複雑なボイシングは控えめだった印象でしたが、演奏全体をふわっと覆うような浮遊感のある演奏。ハーモニーの迷宮に迷い込んだような目くるめくソロがすばらしい。
- ジョー・サンダースははじめて聞きました(あとで気づいたのですが、ジェラルド・クレイトンと一緒に演奏してたアルバムを持ってました)。席の位置の問題なのかベースの音が小さかったのが残念。ライブ冒頭のベースのソロが良かったです。あと白いメガネかわいい。
- マーク・ターナーは何と言ってもあの音色を生で聞けたのが最高でした。繊細で知的。それでいてときおりぐっとアクセルを踏む込んで静かに回転数を急上昇させるような瞬間もすごくよかった。
全体的な印象としては、
アルバム『Lathe Of Heaven』の静寂で知的な印象はそのままなんだけど、力強さや確実さといういままで見えてなかった質感がダイレクトに伝わったライブだったなあと。
輪郭を感じることでディティールが明確になったと言うか。
モノに触れたことで存在性が増したと言うか。
印象派の絵画をナマで見た時の「質感」や「生命力」まで伝わるリアルさ
という感覚が自分的には一番近いかな。
ライブで聞いてはじめて見えてくるものってあるんだなあ、という認識を新たにしました。
ラーゲ・ルンドのセッティング。
彈かないと忘れることに対してやろうとしてること
ギターの話です。
プライベートでいろんなことがあり1カ月ほどギターに全く触らない日々を送っていました。
弾けなくなるもんですね。思ったように音が出せない。
何が弾けない原因かというと、一番大きな原因は和音に対しての反応です。
今弾いてる曲が何の和音で何の音で終わらせたら次の和音の何度に繋げられるか、とかが全く出てこない。
(まだ身についてなかった、ってのもありますが)
これはいかん。
でもこれからしばらくもたぶん時間が無い。
で、何とかしようと思いやろうとしてることが下記です。
- 通勤中は音楽を聴く。
- できれば仕事が早く終わったらカフェで集中して聞くようにする。
- 音楽聞くときにただ聞き流すのではなく譜面を見る。
- iPhoneに譜面をデータで入れておく。できれば自分でアナライズしたものを入れておく。
- 音楽聴きながら譜面をたどる。
- 展開・コード進行を意識して聞く(ツーファイブの使われかたとか転調のしかたとか)
- 曲の展開が分かってきたらコードトーンを考えながら聞く(「ここはDm7だから3度F、5度:A、7度:Cだな」とか「ここはG7だからオルタードだな」とか)
- そこまで出来たらギターの指板をイメージする(「Dm7→G7だからこのポジションのほうがオルタード弾きやすいな」とか)
音に対する感を鍛えるためのイメトレです。
格闘家がシャドーでフォームや距離感を確認するみたいなイメージ。
やる意味があるかどうかは謎ですがとにかくやってみます。
今月聞いた新譜(2017年3月)
例によってリリースされて半年未満のものは新譜という括りで。
- アーティスト: Chris Thile & Brad Mehldau
- 出版社/メーカー: Wea
- 発売日: 2017/01/27
- メディア: CD
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去年のブラッド・メルドーとジョシュア・レッドマンのデュオアルバムが素晴らしかったのでこれにも期待してたけど期待を裏切らないすばらしさ。
じつはクリス・シーリのことを全く知らなくて「ブルーグラスのマンドリン弾く人」くらいしか認識してなかったので若干「?」な気持ちはあったのですが、それが程よい緊張感になってた。
お互い歩み寄ること無く、それぞれのプレイを全うしながら、混ざり合い溶けてく、
という不思議な音楽。
- アーティスト: チャーリー・ヘイデン,カーラ・ブレイ,チャーリー・ヘイデン・リベレーション・ミュージック・オーケストラ,トニー・マラビィ,クリス・チーク,ローレン・スティルマン
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2016/10/19
- メディア: CD
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まさかのLiberation Music Orchestraの音源の発売。2011年のライブ音源とのこと。
荘厳でありながら生命力に溢れてます。個人的にはマイルス・デイヴィスの「Blue in Green」にぐっと来ました。
- アーティスト: ROLLING STONES
- 出版社/メーカー: POLYDOR
- 発売日: 2016/12/01
- メディア: CD
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ひたすらダラダラとブルースやってます。
なんというか、往年の名選手が120kmくらいのゆるい球を投げてるような、そんな印象。
「変わらないことに価値がある」という伝統芸をストーンズが堂々とやってる、ということなのか、
「ダラダラと時間がループしていくこと」が今を生きる時代の音楽、ということなのか、
どっちなのかよく分かりませんが、老人になったストーンズがブルースをだらしなく演奏してるアルバムです。最高。
3月はこんな感じ。
他にもいろいろ買ったけどまだ聞き込めてない。
春はいろいろ環境がかわりますね。音楽と向き合う時間は大事にしていきたいです。