緊張と緩和

ギターとかジャズとか格闘技とか

無窮動トレーニングをはじめてみた

教則本を買いました。

有名な教則本ですね。評価もすごく高い本です。
コード進行でどんなフレーズが弾けるか、をこの本で練習しています。フレーズ集として使っています。
この本の特徴は、8分音符がずーーーーーと続いてる楽譜にあります。なので、次から次へフレーズが延々と続いてる膨大なフレーズ集です。
自分では思いつかなかったフレーズが次から次へ出てくるので、フレーズの引き出しを増やすことが出来ます。
またツーファイブのフレーズのボキャブラリーを増やしたい、などの目的にも対応できると思います。

「この本が20年前にあったら、、、俺はもっと上手くなってたのに」
と思うくらいの良書と思います。すばらしい!

ただし、
タブ譜だけを見て黙々と練習することには向いてないですね。それではただの指の筋肉トレーニングになってしまいます。

後ろで鳴ってるのが何のコードか?
コードトーンはどの音か?

くらいは意識しないと目的を見失って膨大なフレーズの前に挫折しそうです。

目的を持って練習すれば得るものはかなり多いと思います。


とはいえまだ半分も弾けてないですが。。
道のりは遠そうですね。。

最近よく思うのは、ギターの練習は修行だなあと、、、。コツコツと続けていきます。

アドリブについて

ジャズはアドリブに重きを置いてるけどそれってどうなのよ、ってことが長年の疑問です。
すばらしく完成されたアドリブソロもあれば、そうでないものもあります。

すばらしい演奏をみんな聞きたいはずなのになぜアドリブを聞きたがるのだろうか。

もうちょっとブレイクダウンしてみるとこんな感じ。

  • すばらしい演奏を聞きたいのならキチンと作曲されたソロのほうがいいはずなのにアドリブに価値を置いてしまうのはなぜか?
  • 演奏のたびに毎回ソロが違うのは旋律(メロディー)としての完成度が不完全なためではないか?
  • 本当にすばらしいものは演奏のたびに音符が置き換わってしまうような柔軟さとは相容れないのが本来の姿では?つまりアドリブソロは不完全な旋律では?
  • その場その場で即興として奏でなれる旋律よりも考え抜かれた旋律のほうが完成度が高いのでは?
  • 「ジャズは演者どおしの反応でどんどん曲が(フレーズが)変化していくのが醍醐味」というのは理解しているが、醍醐味を感じさせるソロを用意しておいたほうがさらにレベルの高いソロが聞けるのでは?

クラシックのように譜面を緻密に再現する演奏は求めてないのだが、「もっと良い演奏を聞きたい」「もっとすごいのを聞きたい」と思ってしまう。「良いもの」「すごいもの」となると、やはりジャズはアドリブに重きが置かれる。
それはなぜか?について考えてみました。

ゲームとしてのアドリブ

ビバップ的なアドリブについてはゲームとしての楽しみがあると思う。
ドミナントモーションの中で、フレーズのおもしろさを競うゲームとしてのアドリブ。それはひとつのルールの中で技を競うスポーツに似てると思う。
名試合の再現をどれだけ緻密にやってもスポーツとしてはおもしろくないわけで。やはり試合には、相手の反応から引き起こされるアクションが見たいわけであり。
つまりそれは駆け引きとか騙し合いとか調和とかが演奏の時間軸の中でランダムに発生することではないかと。
そこにゲームとしてのおもしろさを見出しているように思います。

クオリティとゲーム性

そうなると、ゲームとしてのおもしろさはクオリティを求める欲求より優先されるのか?という疑問が浮かぶ
これについては、そういう面はたしかにあるなあと思う。しかし反面で断片的なクオリティを強く求めてるのではないか、とも思う。
ひとつひとつの技については、すごく注目してアドリブソロを聞いてるように思う(=個人の感想)。
格闘技の試合に例えると、
「いまのハイキックよかったねえ」
「ミドルキックのディフェンスからパンチ連打にもっていった攻防が見事だった」
みたいな感じで
「いまの早いフレーズよかったねえ」
「ピアノのブロックコードを受けてのサックスソロが見事だった」
とか。
こんな感じで全体の構成よりも1個のアクションにかなりフォーカスしてることが僕自身については多いように感じてます。
もちろん全体がどうでもいいわけではなくて、1個ずつのアクションが集まった総体としての楽曲全体の構成を最後に俯瞰で見るみたいなものに感じます。
(そもそもジャズはアドリブによって曲の長さが伸び縮みするので、全体を俯瞰で見ることは演奏終わってからじゃないと分からない)。
そういう意味ではゲーム性の中にクオリティを求めているのではと思ってます。

楽曲のルールの中で個々の演者がどんなゲームをするか、ということが大きな要素かなと思います。
演者すべてが良い演奏をしなければ完成度もクオリティも下がるのか、といえばそんなことは無くて。
ジャズのおもしろさは個々の演者の演奏による部分が大きいのではないかと。
例を上げると、
ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」でトミー・フラナガンがヨレヨレのピアノソロをしてても「ジャイアント・ステップス」が名曲であることには変わりないわけですから。
もちろん全体の構築美がすばらしいジャズ演奏もあるわけで一概にゲーム性だけでアドリブソロのクオリティを説明できるとは思ってないですが。

まとめ

つまり「良い演奏」が何を指してるかがジャズは違うのではないかな、と思います。
アドリブを「即興での作曲」と捉えるか、「その場の反応」と捉えるか、によって変わるし、人によってその定義はもしかしたら変わるのかもしれない。

まとまってないし、解決になってないですが、こんな感想を持ちました。

よく使うスケール一覧

前にこんなこと書きました。
tomohironozima.hatenablog.com

この中で
よく使うスケールを

イオニア
R・9・3・11・5・13・7
ドリアン
R・9・m3・11・5・13・m7

みたいに書いてたのですが、音と音の間隔を把握するなら表にしたほうがいいかな?と思ってExcelで作ってみました。

f:id:tomohironozima:20170914111426p:plain

半音・全音の間隔がこっちのほうが分かるような気がしないといっても過言ではないかもしれない。

これも練習の素材にしてみます。

今月聞いた新譜(2017年8月)

例によってリリースされて半年未満のものは新譜という括りで。



Live Vol.2-4 (3CD)

Live Vol.2-4 (3CD)

ジム・ホールです。トリオでの演奏です。
「LIVE!」というライブアルバム(75年 トロントでのライブ収録)が大好きなのですが、その「LIVE!」の未発表音源とのこと。
ブート盤みたいなものかな?と思ったら正規盤と変わらないくらい音がいい。
「LIVE!」は録音状態がすごく良いので本当に良いです。
これは買ってよかった、本当に買ってよかった。
6月に発売されて、8月に中頃にSOLD OUTになってたので無事に手に入ってよかったです(今見たら値段が倍くらいになってました)。
こういうのは見つけた時に買わないとダメですね。
いま調べたらアメリカでは何年も前に発売されったようで、日本国内でも輸入盤で手に入れてた人が多いようです。その時から評価はかなり高かった様子。今回の発売は再プレス盤とのこと。
75年のトロントでのライブは3日間だったらしいので、そのときの録音全部なのか、選りすぐりなのかは謎。
「LIVE!」と今回発売の「LIVE Vol.2-4」を収録日で分けたのかは謎。日にちバラバラで順番的にランダムに収録してあるのかも謎。このへんの情報はどこにも落ちてなかった。
とはいえ「LIVE!」から「LIVE Vol.2-4」をとおしで聞いてもまったくクオリティは一貫して素晴らしい。最高。最高の最高。

※今知ったのですが何年も前からiTunesダウンロード販売で買えるらしいですね。知らなかった。



サインズ・ライヴ! [日本語帯・解説付] [輸入CD]

サインズ・ライヴ! [日本語帯・解説付] [輸入CD]

ピーター・バーンスタインです。
「Signs of Life」という94年のアルバムがあったのですがそのライブ盤です。なんと23年後に同じメンバーでライブ収録。
ブラッド・メルドークリスチャン・マクブライド、グレッグ・ハッチンソン、ピーター・バーンスタインというメンバー。
「Signs of Life」の曲は1曲めと4曲目のみ。
ブラッド・メルドーが聞きたくて買ったのですが、やっぱりブラッド・メルドーのピアノは素晴らしいです。
ピーター・バーンスタインは今まであんまり聞いてこなかったのですが、シングルノート中心で音和少なくて渋いですね。味のあるシンプルなメロディーなところがグラント・グリーンみたいだなと思いました(いや、ちょっと違うかな?でもそうかな?)。
音和少なくても印象に残るフレーズを弾くにはどうしたら良いか、に悩んでるギタリストはすごく参考になると思います。僕はすごく参考になりました。




パッシン・スルー

パッシン・スルー

  • アーティスト: チャールス・ロイド・ニュー・カルテット
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/08/23
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
チャールス・ロイドです。
古いアルバムを数枚くらいしか聞いてきて無くて、あまり印象に残ってなかったのですが、このアルバムすごく良いです。
これからチャールス・ロイドは掘ってみようと思いました。好きなテナーの音です。ほんとに良い。
繊細で且つ言いたいことを的確に言葉にしてるようなテナー。すごく好きなタイプです。
古いアルバムではゴリゴリ吹きまくる印象であまり好きになれなかったのですが、完全に印象変わりました。素晴らしい。
あと、ジェイソン・モランのピアノが良いです(もともとはジェイソン・モランのピアノが聞きたくて買ったアルバムでした)。
これからも長く聞きそうなアルバムです。



今月はこんな感じ。
そういえばジム・ホールは新譜では無かったかも。

そろそろ年末の来日が決まってくる頃ですね。
ブルーノート東京でのロバート・グラスパー・トリオが決まったところですが、そろそろ年末の予定をお財布と相談しながら決めていきたいです。

シャドーの重要性

シャドーボクシングのことです。
先日ボクシングのオリンピック元日本代表の方と練習する機会がありました。
その方が言うには、

  • シャドーは練習の基本であり全て
  • 相手を想定する
  • 実際の場面(あの時これでやられた、あの時ここで止めたかった、など)をイメージする
  • 試合やスパーをリアルにイメージする
  • 試合やスパーのように相手が目の前にいるように
  • シャドーを見ている人から見ても相手が見えるくらい正確に
  • 相手が見えないシャドーはただのダンシング。

とのこと。

刃牙が想像上の巨大カマキリと対決する話がありましたが、まさしくあんな感じ。
戦ってる相手が周りからも見えるレベルに。

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※画像はイメージです。


ついつい自分のすきなようにパンチや蹴りを出してしまいがちだけど、うまくなるには相手をイメージする。
これは練習が必要。
個人練習はイメトレですね。