緊張と緩和

ギターとかジャズとか格闘技とか

今月聞いた新譜(2018年10月)

例によってリリースされて半年未満のものは新譜という括りで。


Temporary Kings

Temporary Kings

マーク・ターナーとイーザン・アイヴァーソンのデュオです。

このヂュオはめずらしいなと思ったのですが、ビリー・ハートのカルテットでアルバムを2作残してました。ほほー。
クラシカルなピアノに、静かで広がりあるサックス。
音数は少ないけど空間にじんわりと広がっていく。
水彩画のような演奏です。
マーク・ターナーの音色が華やかで美しいので、淡いけど色彩豊かな印象。

「ギリギリとした緊張感あるセッションの応酬」という感じはなく、「静かな対話」という印象ですが、ところどころで激しさが垣間見えるときがあります。青白い炎がかすかに見えるような。

淡々としてほどよい緊張感で、聞いてて心地よいです。



10月初めにイヤホンを失くしてしまい音楽聞く時間が作れなかった(だいぶ経ってからイヤホン見つかった)。
集中して音楽聞く時間を作りたいですね。
もうちょっと寒くなったら、お風呂で湯に浸かりながら音楽聞きくようにしようかな、と思ってます。

今月聞いた新譜(2018年9月)

例によってリリースされて半年未満のものは新譜という括りで。


Invisible Threads

Invisible Threads

ジョン・サーマンです。
ECMらしい美しいジャケットですね。
ドラムとベースが参加してないためか、ゆったりとしてます。
少ない音数で淡々としてるのですが、軽やかでやわらかです。
なんというか、牧歌的な印象。
音色がすごく美しいです。
ジョン・サーマンのソプラノもバスも素晴らしいのですが、ピアノもヴィブラフォンもすごく音色がきれい。
音と音の共鳴をたのしむことができます。
全体的にはすごくゆったりと落ち着いたアルバム。
秋が深まる季節に聞くといいかもしれない。


最近は格闘技とジム通いが忙しく、音楽聞く時間があまり持てませんでした。
ギターもしばらく弾いてない。
そんな時期なんでしょうかね。
10月はマーク・ターナーとイーサン・アイヴァーソンのデュオがECMから出るらしいのでたのしみです。

今月聞いた新譜(2018年8月)

例によってリリースされて半年未満のものは新譜という括りで。

ジョン・コルトレーンの発掘盤です。
なんと未発表曲が入ってる。

未発表曲がYouTubeにあがってたので何度か聞いてました。


John Coltrane - Untitled Original 11383 (Visualizer)

良いすね、最高。ガツンと来る。

というわけでこのアルバム、かなり期待値高く聞いたわけです。
でも、期待値が高すぎたんですかね。
数回聞いて今はそれほど聞いてません。

演奏がすごく良いというわけでもなく、録音がすごく良いというわけでもない。なのでコレ聞くとオリジナルのアルバム聞きたくなってしまう。
Impressionsを聞くとアルバムの『Impressions』を聞き直してしまう。

まあ発掘盤なのでそんなものなんですが。
どうしても『コルトレーンの発掘盤』というと期待バイアスが通常の100万倍くらいかかってしまう。

というわけで8月は通常よりもコルトレーンのアルバム聞く回数が多かったです。
『至上の愛』とか『Impressions』とか『MY FAVORITE THINGS』とか『ビレッジバンガード』とか。
「こんなの聞いてると他に何も聞きたくなくなってしまう」と感じるくらいの名盤の圧倒的な存在、すごい。

今月聞いた新譜(2018年6月)

例によってリリースされて半年未満のものは新譜という括りで。


ブラッド・メルドーです。
新譜出しすぎじゃないですかね。今年すでに2作目。うれしいです。
今作はトリオ。
いつもながらジャズ以外の曲を演ってます。このアルバムではポール・マッカトニーとブライアン・ウィルソン。他にもあるのかな?
個人的にはジョシュア・レッドマンと共演作や「Blues and Ballads」や「Ode」のほうが好きかなーって印象です。
というかまだ今年出た「After Bach」も聞き込んでないので、このアルバムを聞いた印象は正直まだぼやけています。
なんというか、前作の「After Bach」もそうなんですが、向こうからガンガン耳に入ってくる演奏ではなく、こちらから耳を近づけて音を丁寧につかまえに行かなくては大事なことを聞き逃してしまいそう。

6月はこんな感じ。
最近は古いものばかり聞いてます。
あと、クラシック音楽を聞く機会が多くなってます。
試合前のピリピリした精神のときはクラシック音楽のほうがいいですね。
リズムの強い周期運動的な音楽を聞くと参ってしまうような気がしてます。今回の試合の時はそれが特に強かった。大きなものゆったり包み込まれるような音楽が最近いいなあと思います。
クラシックについて思うことは、またいつかまとめてみたいです。

今月聞いた新譜(2018年4月)

新しい音楽を聞きたいって気持ちには波があるようです。
このところずっと古いものばかり聞いてます。サイドマンとしてのジム・ホールをよく聞きます。アート・ファーマーやデイブ・エドモンズのサイドマンとしてのジム・ホールです。伴奏にグッときます。何年も前に買ったアルバムですが伴奏に注目して聞くことで新しい発見があります。

さて4月に聞いた新譜です。
例によってリリースされて半年未満のものは新譜という括りで。


MUSIC IS

MUSIC IS

ビル・フリゼールのソロです。
ロウソクの炎の揺らめきを暗い部屋でじっと眺めてるような静かなアルバムです。
激しい曲もありますが全体の印象はそんな感じ。
集中力を必要とする音楽ではなく、聞いてる人がいつの間にか耳をそばだててしまうような音楽。
ソロギターで「Ghost Town」というビル・フリゼールのアルバムがあったのですが、それよりもこっちのほうが好きですね。

それにしてもきれいな音です。透きとおるような音。どうやったらこんな音出るんですかね。
74年にストラトキャスターを持ってるのですがソリッドギターの硬い音がどうも苦手で最近ケースにしまいっぱなしです。エフェクター研究も兼ねてストラトキャスターでこの音を目指してみたくなります。


今月はこの1枚のみ。
5月は格闘技のほうが忙しくなるので音楽は聞くほうも演奏するほうも少しお休みしたい。