ES-175を弾いて1年経った
1年経ちました。
一時期ビビリが出た時期がありましたが、弦を交換したら解消されました(原因は謎)。
いまのところトップ落ちも無く、かなり調子は良いです。
アンプで鳴らすのは土日だけで、平日は生音で鳴らしてます。
生音で鳴らしても気持ちいい。
平日にアンプで鳴らすと低音が響きすぎて階下に振動が行きそうで、円滑なご近所付き合いのためにアンプ使うのは土日のみにしてます。そのくらい低音のどっしりした音が出ます。
コード鳴らすのは箱モノのほうが良いですね。
とくにテンションコードのような複雑な和音がきれいに響きます。
きれいに響くので♭5thとか9thとか13thなどの音が聞きやすく、それぞれの音のコードの中での価値や役割が見えやすい、そんな気がします。
あとは、
もっと弾けるようになりたいです。
良い音を自在に鳴らせるようになりたい。
今月聞いた新譜(2017年4月)
例によってリリースされて半年未満のものは新譜という括りで。
- アーティスト: ラルフ・タウナー
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2017/03/08
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
ラルフ・タウナーです。クラシックギターのソロです。
ビル・エヴァンスの「My Foolish Heart」以外はラルフ・タウナーのオリジナルとのこと。
ジャズというよりはクラシックの演奏のようです。
水墨画のような演奏です。繊細でありながら力強く、クラシックギターひとつの音色だけで描かれた世界。
クラシックギターの音が最近すごく好きです。
生の音を響かせられる楽器は魅力的ですね。
Ralph Towner plays the jazz standard "My foolish heart" in London, 2014
2014年の映像がありました。
美しい演奏です。
- アーティスト: 加藤真亜沙,Doug Weiss,Daniel Dor,Jonathan Powell,Jay Rattman,Francesco Geminiani,Chris Stover,Alon Albagli,Sarah Elizabeth Charles,Linton Smith,Martha Kato
- 出版社/メーカー: SOMETHIN'COOL
- 発売日: 2016/09/07
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
加藤真亜沙さんです。
この方のこと全く知らなかったのですが、今もほとんど知らないです。ピアニストの方らしいってことしか分からない。
すばらしいです。聞いてびっくりしました。すっごくいい。
鮮やかです。やわらかい色彩が次々に開いていくようです。
華やかな水彩画のような印象。
音楽的にはブラジルの今的なジャズっぽいですね。ミナス新世代っていうんですかね?よく知りませんが。アントニオ・ロウレイロとか。
知的で華やかで、すこし幾何学的な複雑さがあって。颯爽としたスピード感が春の風のようで。
いまの季節に聞けてよかった。
Martha Kato Album "Tales From The Trees"
- アーティスト: 電気グルーヴ
- 出版社/メーカー: KRE
- 発売日: 2017/03/01
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
電気グルーヴです。
おふざけ的な曲から始まり、笑いながら気楽に聞いてるのですが、曲が進んでいくと次第に「お、、、これは... 」と思うものが多くなり、最後にはスピーカーの前で正座して聞き入ってしまう。
電気グルーヴのアルバムってそういうのが多い気がします。
このアルバムも中盤からシリアスにエロいサウンドになっていきます。最後にまたおふざけモードになりますが。
4年ぶりのアルバムですが大満足。
4月はこんな感じ。
そういや加藤真亜沙さんのアルバムはビミョウにリリースから半年以上経ってるかも。
5月も行き当たりばったりでいろんなもの聞いていきたい。
ブルーノート東京のSTUDENT PLAN
ブルーノート東京にSTUDENT PLANという割引サービスがあることを先日知りました。
良いですね。
プルーノート東京だけでなくコットンクラブでも同じサービスがあるとのことです。
ジャズのライブで若い方をよく見るようになりました。
先日見に行ったマーク・ターナーのライブでも隣のテーブルが学生さんでした(演奏や理論のことを熱く語ってたのでおそらくジャズ研の方?)。
若い方にジャズの演奏に触れる機会が増えればいいなと思います。
僕が20代の頃にもっとジャズを聞きに行けばよかった、と思うので。
ブルーノートは高いですが、世界最高峰の演奏が聞ける場所なので、若い人に最高の演奏を聞く体験をする機会があっていいのではと。
それにしてもミュージックチャージ50%OFFはお得ですね。
マーク・ターナー・カルテット@丸の内コットンクラブ
4月20日(木)の2ndセットに行ってきました。
メンバーは、
マーク・ターナー (ts)
ラーゲ・ルンド (g)
ジョー・サンダース (b)
マーカス・ギルモア (ds)
曲目をメモするのを完全に忘れてました。忘れてたことをこの文章書く今気づきました。『Lathe Of Heaven』からの曲がほとんど(全て?)だったと思います。
あっという間の70分でした。実に密度の濃い70分。
- マーカス・ギルモアはチック・コリアトリオで一度見てるのですが、今回さらによかったです。
- ラーゲ・ルンドはトリオの演奏のような複雑なボイシングは控えめだった印象でしたが、演奏全体をふわっと覆うような浮遊感のある演奏。ハーモニーの迷宮に迷い込んだような目くるめくソロがすばらしい。
- ジョー・サンダースははじめて聞きました(あとで気づいたのですが、ジェラルド・クレイトンと一緒に演奏してたアルバムを持ってました)。席の位置の問題なのかベースの音が小さかったのが残念。ライブ冒頭のベースのソロが良かったです。あと白いメガネかわいい。
- マーク・ターナーは何と言ってもあの音色を生で聞けたのが最高でした。繊細で知的。それでいてときおりぐっとアクセルを踏む込んで静かに回転数を急上昇させるような瞬間もすごくよかった。
全体的な印象としては、
アルバム『Lathe Of Heaven』の静寂で知的な印象はそのままなんだけど、力強さや確実さといういままで見えてなかった質感がダイレクトに伝わったライブだったなあと。
輪郭を感じることでディティールが明確になったと言うか。
モノに触れたことで存在性が増したと言うか。
印象派の絵画をナマで見た時の「質感」や「生命力」まで伝わるリアルさ
という感覚が自分的には一番近いかな。
ライブで聞いてはじめて見えてくるものってあるんだなあ、という認識を新たにしました。
ラーゲ・ルンドのセッティング。