旅
なんにもないところに旅に出たらいろいろと気持ちがリセットされたという話です。
今年の夏のお盆をすぎたころに旅に出ました。人里離れた温泉宿です。
どのくらい人里離れてるかと言うと、
- 都心から高速道路で2時間
- 高速道路をおりて一般道の山道を1時間(その間にダムや牧場を通る)
- クルマではこれ以上いけないというところに駐車
- そこから徒歩で山道(途中に崖、倒木、ぬかるみ、などアリ)を1時間半
という、なかなかハードな道のりです。
そんな人里離れた温泉宿なので、ショッピングやスポーツ&アクティビティなんて設備はありません。
なので、山を眺めたり、渓流の水を眺めたり、温泉に浸かったり、という時間を過ごしました。
ひたすらぼーーーーっとしてました。
ゆっくり流れる時間は贅沢ですね。
耳に聞こえる音も川のせせらぎと鳥の声くらい。
時間や人に振り回されたり、不要な欲や怒りに振り回されたり、そんなことを毎日繰り返してるわけですが、自然の中にいるとそんな日常が小さなことに思えてきます。
モノに困ってないのに、新しい商品に意味なく欲望を掻き立てられたり、
自分と関係ないことに、不快感を掻き立てられてイライラしたり、
どうでもいいことに自分を浪費することはつまらないなあと。
つまらないことに自分のエネルギーを使ってきてもったいななあと。
そんなことをぼんやり考えたわけです。
定期的に人里離れた場所に来ることを自分のルーチンにしたいなあと思います。
カート・ローゼンウィンケル・トリオ@丸の内コットンクラブ
9月5日(水)の2ndセットに行ってきました。
メンバー-は、
Kurt Rosenwinkel (g)
須川崇志 (b)
Mark Whitfield Jr.(ds)
※ ダリオ・デイッダ (b) が体調不良により来日が叶わなくなったため、 代わりに 須川崇志 (b) が出演することとなったそうです。
受付でピックをいただきました。
渋谷ウォーキンさんからの来場者へのプレゼントです。
ウォーキンさんはコットンクラブのロビーにWestvilleのカート・ローゼンウィンケルのシグネイチャーモデルを展示してました。VanguardとButterです、カッコいい、弾いてみたい!(写真は撮り忘れました)。
コットンクラブではいつもステージ向かって右のカウンター席に座ることにしてる。ステージから距離はあるけど、一段高くなってるのですこしだけ見やすい。今回のいつものカウンター席に着席。
ほどなく開場が暗くなりライブスタート。
ギターはWestvilleのVanguardです。
例のアタック音の少ないカートの音色です。
足元はよく見えなかったのですが、想像してたよりペダルは多くないように見えました。ペダル操作してる仕草も少なかったような気がします。
ライブ全体を通した感想は、
「セッション的な『バチバチにプレイヤー同士がぶつかり合う演奏』とは対局な演奏だなあ」と感じました。
なんというかピリッとした緊張感は感じなく、ふわっと穏やかな印象です。
といってもバリバリにスピード感あるスリリングな曲も何曲かあったのですが、不思議に穏やかに聞いてられる。音色のせいですかね?なんだろ?
あと、カートが意外と良いガタイしててデカかった。Vanguardが小さく見えました。
あっという間の80分でした。
エフェクターボードの写真撮りたかったが忘れてしまった。
久しぶりのライブでしたが楽しかった。
落ち着いてゆっくり音楽に浸れるのは良いです。
今月聞いた新譜(2018年8月)
例によってリリースされて半年未満のものは新譜という括りで。
ザ・ロスト・アルバム (デラックス・エディション)(UHQ-CD仕様)
- アーティスト: ジョン・コルトレーン
- 出版社/メーカー: Universal Music =music=
- 発売日: 2018/06/29
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
なんと未発表曲が入ってる。
未発表曲がYouTubeにあがってたので何度か聞いてました。
John Coltrane - Untitled Original 11383 (Visualizer)
良いすね、最高。ガツンと来る。
というわけでこのアルバム、かなり期待値高く聞いたわけです。
でも、期待値が高すぎたんですかね。
数回聞いて今はそれほど聞いてません。
演奏がすごく良いというわけでもなく、録音がすごく良いというわけでもない。なのでコレ聞くとオリジナルのアルバム聞きたくなってしまう。
Impressionsを聞くとアルバムの『Impressions』を聞き直してしまう。
まあ発掘盤なのでそんなものなんですが。
どうしても『コルトレーンの発掘盤』というと期待バイアスが通常の100万倍くらいかかってしまう。
というわけで8月は通常よりもコルトレーンのアルバム聞く回数が多かったです。
『至上の愛』とか『Impressions』とか『MY FAVORITE THINGS』とか『ビレッジバンガード』とか。
「こんなの聞いてると他に何も聞きたくなくなってしまう」と感じるくらいの名盤の圧倒的な存在、すごい。
24時間ジムに入会して1カ月経った
区営のトレーニングジムに通っていたのですが、7月に24時間ジムに入会しました。
区営のトレーニングジムに通っていた理由は、1回300円と安かったからです。
しかし、いつも混んでいて、ベンチプレスが1台しかないのでいつ行っても40分~1時間半待ち。トレッドミルも30分待ち。22時にクローズするので平日は1時間くらいしかいられないので、せっかく来ても、やりたいメニューが何も出来ない、ということもありました。これがすごくストレスでした。
このストレスを解消したい!とジム探しをしました。6月中くらいのことです。
条件は『できるだけ月会費が安いところ』『混雑しないところ』『自宅から徒歩で行ける距離』です。
幸い自宅近所にはいくつかジムがあり、見学させていただきました。
結果、自宅から10分の距離にあるエニタイムフィットネスに入会することにしました。
ジムを決めた理由
決めたポイントは下記。
- 月会費が安い
- 24時間ジムなので、いつでもトレーニングできる。
- ベンチプレスが4台ある。
- ウエイトが充実している。重いウェイトまで置いてる。数も多い。(「ダンベルは15kgまでしか置いてません」というジムもあったので)
- マシンの台数が多い。
- トレッドミルの台数も多い。
- 窓が大きく天井が高い。明るくて開放的な印象。(窓が無く薄暗いジムもあったので)
- サンドバッグがある。
とくに最後のサンドバッグは決め手になった。24時間いつでもサンドバッグが出来る!
1カ月通った感想
よかったこと
- 24時間練習出来る。仕事が遅くなってもトレーニングできるのは大きい。時間の制約がないのはストレスフリー。
- 「窓が大きく天井が高い。明るくて開放的な印象」というのはすごく大事な要素だった。運動してて気持ちがいい。
- 混雑が無い。新規入会をストップしてるしてるらしく、混雑しないように調整してくれてるらしい。ありがたい。
- 混雑しないからベンチプレスやマシンの順番待ちが無い。1時間しか時間が無くてもやりたいメニューが出来る。これはうれしい。
- ガチで筋トレしてる人が多い。ゴリゴリのマッチョが意外と多い。24時間ジムはライトな人が多いと思ってたが違った。そういう人たちみてると刺激になってトレーニングのやる気になる。
- サンドバッグがある。打撃系格闘技やってるのでこれはうれしい。ほんとにうれしい。
わるかったこと
とくにナシ。
悪いところが思い浮かばない。
週に3~4回通ってます。行かない日は格闘技やってるのでほぼ毎日カラダを動かせてる。
ジムに通うようになって本当によかったなあと思いました。
ウエイト中心にトレーニングしたい人には本当にオススメしたい。
ジム・ホールのこと
初対面の印象は良くなかったけど、時間とともにどんどん好きになるものって人生の中でいくつかあると思います。
中学高校の頃からずっと同じ音楽を聞いてて、音楽の好みがほとんど変化してない僕ですが、年とともに大きく変化したものがあります。
ジム・ホールがそうです。
はじめてジム・ホールのアルバムを聞いたときは、「地味だなあ」「華がないなあ」「ガツンとくるものが無いなあ」という印象でした(たしか高校生くらいのとき)。
当時好きだったギタリストは、
フレディ・キング、ジミ・ヘンドリックス、ウェス・モンゴメリーでした。
ガツンときて味の濃いギタリスト勢揃いという感じです。
今はといえば、
リズムとの絡みがおもしろいフレーズが随所にあり、
記憶に残るフレーズが盛りだくさん、
ワイルドな演奏にグッとくる、
という、ジム・ホールについては、当時と全く違う印象を持つようになりました。
音楽の嗜好はほぼ変わってないのに、ここまで印象が変わるのはなぜだろうか?
地味なものが好きになったわけではないのに。
おそらく、
『旋律の美しさ』、『調和や不協が生み出す響き』、『リズムの複雑さ』
が理解できるようになったからではないか、と思う。
『音数の多さ』とか『音質の分厚さ』とか『リズムの速さや重さ』
といった刺激よりも、
『ピュアな旋律・律動』
をキャッチできるアンテナが自分の中に出来たからからではないかと。
年とともに刺激物が苦手になり地味なモノに嗜好が移る、ということではないと思う。
ケーキやカレーみたいな派手な味も好きだけど、塩辛やぬか漬けのような奥深い味にグッとくる、みたいな。
味覚の守備範囲が広くなったような感じではないかと。
リックが少ない、というところもジム・ホールの演奏の特徴と思います。
いわゆる仕込まれたフレーズが少ない。
そのときそのとき演奏にあわせてフレーズを弾いてる。その場の自然な文脈から選ばれる音を弾いてるように思います。
リックをつなぎ合わせるようなソロは弾かない、といった一本気なところがすごく良い。なんというか、ストイックというよりもストロングな印象。
聞くほどにいろんな発見があって良いです。奥深い。
印象は経験や学習によって大きく変化する、というお話でした。